広島電鉄1号線(紙屋町経由宇品行き)に沿って,中国関係の本を買える古本屋を紹介してみよう。ついでに筆者の好きな戦記ものと郷土史についてもひとこと。言うまでもないが,コメントは独断と偏見に基づいているのでご留意を。
◎広島駅から1号線に乗って約15分。八丁堀で降りたら,まずはアカデミィ書店金座街店(本店)へ。
昭和5(1930)年創業の老舗。専門書が多い書店でありながら品物の回転も速く,整理も行き届いている。広島に来たらまずここを訪問すべし。紙屋町店もある(後述)
中国関係は2階上がって右の棚。古典から現代史までそろっている。前も書いたが,最近中国関係の本を譲った方がいるらしく,その筋の絶版書が散見。値段は,やはり価値に応じて付いている。
戦記ものは1階入って左。写真を中心にした一般向けのものから,部隊の回顧録まで多数。値段は,戦記ものは人気があるのか,どの本屋も高めに設定してある。郷土史は2階入って中央棚左。陳列数を見る限り広島一の品揃え。時々手頃な価格のものもあるが,レアなのはやはり相応な値段が。(5万数千円の『賀茂郡史:中世武士編』よ,君はいづこ?。年末ジャンボに当たれば我が家にお迎えしようと思っていたのに。)
◆アカデミィ書店(
http://academy.dip.jp/)
◎次は金座街から中の棚の通りを徒歩でぶんろ書店へ。(看板は「文廬書店」)
中国関係がまとまっている棚はない。入って右奥のハードカバーの棚に時々ある程度。右奥の右側には戦記ものが比較的まとまっておいてある。
本の整理が行き届いてなくて,状態も今一つ。文庫もばらばらにおいてあってなかなか探せない。これぞ古本屋,といった風情。ただポスト・ブックオフ時代にこれでよいのかどうか。エロ関係と一般書の混在もご再考いただきたい。
日遅れの週刊誌が安く買えるそうなので,お好きな方はどうぞ。
◆ぶんろ書店 広島市中区紙屋町1丁目5-1 082-247-0103
◎再び中の棚を西へ,左に曲がるとアカデミィ書店紙屋町店がある。
平成9(1997)年開業の支店。映画やサブカルチャーに力を入れているとのこと。とはいえ,他分野の専門書もそろっている。
中国関係はアジアコーナーと,その向かいの現代史(思想?)関係に集まっている。アジアコーナーは近年,辞書や郷土史にかなり「侵略」されて,かろうじて余燼を保っている程度。もっと頑張ってほしい。
戦記ものはレジの正面の奥の棚にあるが,これもかなり減ってしまった。写真中心の手頃な戦史(小学館の太平洋戦史等)は人気があるらしく,値段も高いが売れるスピードも速いようだ。郷土史は前述の元アジアの棚にある。レアでないものは5,000円以下で買える。
◎次は本通りから電車通りに出て,鯉城通り(広島城から伸びる大路)を南下して,ブックオフ大手町店へ。
次は本通りから電車通りに出て,鯉城通り(広島城から伸びる大路)を南下して,ブックオフ大手町店へ。古本ファンの端くれである筆者はブックオフに対して若干複雑な感情を持っているが,背に腹は変えられぬ。やっぱり欲しい本があるかどうかチェック。(50音順になっていて探しやすいし,本の価値を半額か100円に決めているところもすがすがしいし。嗚呼!)
日本中(でもないか)の古本屋に効率と整理を促しただけのことはある。お陰で多くの店が存在自体を止めてしまったが。
中国関係は,ハードカバーの世界史,アジア時事,アジアルポなどのコーナーで探せる。戦記関係はまとまったところが無いようだが,見落としか?
◆ブックオフ(
http://www.bookoff.co.jp/)
◎袋町から電車に乗って南下。日赤病院前(旧広大前)で降りたら向かって右の通りへ。大学堂書店がある。
昭和2(1927)年創業。東京神田の古書街から飛び出したような,専門書がそろったこじんまりした書店。広島にも古書街が欲しくなる。整理は行き届き,本の状態もいい。お願いすれば目録を送ってもらえる。「日本の古本屋」サイトでの検索も可能。
中国関係は歴史が向かって右の奥の棚にある。堅い箱に入った専門書も多い。思想や社会主義が中央棚の左側(ずっと以前から鎮座ましましている本も散見)。戦記も中国史と同じところに。郷土史も充実。これもお願いすれば箱の中から出してもらえる。
◆大学堂書店(
http://www.geocities.jp/hdaigakudo/index.html)
(検索は「日本の古本屋」加入)
広島大学が東広島市に移転する前は,この当たりには古本屋がひしめいていた(とは言い過ぎか)のだが,今は大学堂だけになってしまった。
神鳥書店(
http://www.kandori-shoten.com/index.htm)は筆の町,安芸郡熊野町に移転。(筆関係の本のギャラリーもあるので興味がある方は必見。事前に場所の確認必須)
エイス書房は時々開いていることもあるけれど,もう廃業されると聞いた。入って右の棚に中国関係が散見。2年ほど前に訪れた時には,中国研究の先生が放出されたと覚しき,中国現代文学の原書が積み上げてあったが今はどうやら。
◎ちょっと頑張って徒歩で御幸橋を渡り,電車通りに沿って行けば,左側にあき書房あり。
小さな店内にところ狭しと本が並ぶ。
中国関係はカウンターの後ろに歴史関係のレア本が。値段は結構する。戦記や郷土史にも強いらしい。(最近行ってないので失礼)未整理の本が多いのと,もう少し客へのホスピタリティがあれば通うのに・・・
最近古地図を復刻されたらしい。
復刻地図:昭和初期の広島市街 戦前のにぎわい伝える--あき書房発行 /広島◆あき書房(
http://www.geocities.jp/akisyobo/)
(検索は「日本の古本屋」加入)
以上,独断と偏見の古本屋案内でした。
付録:1号線に近い古本屋を1軒紹介。広電己斐行き(あるいは宮島行き)に乗って本川町で降りると,左手に景雲堂書店がある。比較的最近の開業。こぢんまりとして整理も行き届いている。
中国関係は中央棚左。一般的なものがほとんど。戦記物は右奥に。品揃えにもう少しこだわりがほしいところ。探求書を伝えれば丁寧に教えてもらえる。(それって非常に大事だ。)
◆景雲堂書店 広島県広島市中区本川町1丁目1-28 082-234-4554
日本の古本屋サイト(
http://www.kosho.or.jp/)